低身長・小児内分泌外来

   低身長・小児内分泌外来    

低身長・小児内分泌外来では、内分泌臓器の障害によっておこる成長・発達に関する問題に取り組みます。

診療対象となるのは以下の通りです。

  1. 低身長、成長障害
  2. 夜尿症(5・6歳以降のおねしょ)
  3. 思春期早発症(早い乳房発達や生理など)
  4. 肥満症

予約は電話あるいは窓口で予約ください。

Tel:047-320-3322

 低身長・成長障害 

低身長は同じ年齢の子どもが100人いた場合2-3人の身長のことです。

背の順に並んだ時にいつも1、2番目だったり、2~3歳下の子と同じ身長の場合は低身長を疑う必要があります。

低身長は治療によって改善する可能性がありますので、気軽にご相談ください。

診断には成長曲線をプロットすることが重要であり、必ず小さい時からの身長と体重がわかるものを持参してください。

受診の目安は以下の通りです。これより低い場合はご相談ください。

年齢 男子 女子
3歳0ヶ月 86.4 85.5
4歳0ヶ月 92.5 91.9
5歳0ヶ月 98.1 97.7
6歳0ヶ月 103.8 103.4
7歳0ヶ月 109.5 108.8
8歳0ヶ月 114.7 113.9
9歳0ヶ月 119.7 118.8
10歳0ヶ月 124.5 123.9

(cm)

 夜尿症 

5歳以降で月1回以上のおねしょが3か月以上続く場合に「夜尿症」とよびます。

日本で夜尿症になる子どもの割合は、5歳で15%、7歳で10%、10歳で5%、12~14歳で2~3%と頻度の高い病気です。

治療後、半年までに約80%の子どもで症状が軽快します。また治療後2年で75%以上の子どもが完治します。

治療開始は子どもの自尊心を保護し、自信を持たせることができるため治療を早期に治療を開始することが推奨されています。

治療の開始時期は小学校に入ったタイミングに開始される方が多いです。

小学校に入学を機会に、当院と一緒に取り組んでいきましょう。

放課後に、習い事などあまりない小学校低学年は、治療のチャンスです。

宿泊行事直前に受診しても、出来る対策には限界があるため6ヶ月前を目安に早めの受診をお願いします。

 

 思春期早発症 

思春期とはこどもが成長し大人になっていく過程で、男の子は男の子らしく、女の子は女の子らしく体が変化し。著しく身長の伸びを認めます。

通常、女の子は10歳頃、男の子は12歳頃から思春期に入りますが、その時期よりも早く(2~3年以上早くに)思春期が始まってしまうのが思春期早発症です。

思春期早発症では以下の3つの問題が生じる可能性があります。

  1. 早期に大人の体になってしまうために、一時的に身長が伸びるものの低身長になってしまう。
  2. 年齢に比べ思春期の体の変化が起きるため、本人の戸惑いや周囲からの嫌がらせなど社会的問題が起こることがある。
  3. 稀に思春期早発症を来す病気(脳腫瘍など)が存在することがある(特に男児の場合に多い)。

受診の目安以下の通りです。1つでも症状があれば気軽にご相談ください。

男児 9歳までに精巣が大きくなる
10歳までに陰毛が生える
11歳までにわき毛やひげが生える、あるいは声変わりする
女児 7歳6か月までに乳房が大きくなり始める
8歳までに陰毛やわき毛が生える
10歳6か月までに初経を認める

女性の先生を希望の方は金曜日に予約をお願いします。