インフルエンザ検査「nodoca(ノドカ)」を導入しました
当院では、インフルエンザの新しい検査方法として、**AI搭載のインフルエンザ検査機器「nodoca(ノドカ)」**を導入しています。
従来のインフルエンザ迅速検査は、鼻の奥に綿棒を入れてウイルスの抗原を検出する方法です。
一方、nodocaは専用カメラでのどの奥を撮影し、のどの所見や体温・自覚症状などをAIが解析してインフルエンザの可能性を判定する検査です。判定開始から数秒~十数秒程度で結果が得られます。

発症して間もない場合に、nodocaが活用できます
インフルエンザの従来の迅速検査は、発症してすぐの時期には体内のウイルス量がまだ少なく、感染していても陰性となることがあります。
一般的に、発症から時間が経つにつれてウイルス量が増えるため、従来の迅速検査では、
- 発症12~24時間:陽性となる割合 約50~60%
- 発症24時間以降:約70~80%
とされ、発症直後は検査でインフルエンザを検出しにくいことがあります。
これに対してnodocaは、ウイルスそのものを検出するのではなく、インフルエンザに特徴的なのどの所見や症状をAIが解析するため、発症12時間以内の早い段階でも検査に利用できます。
nodocaの臨床試験では、発症後12時間以内において、従来のイムノクロマト法より感度が高い傾向が認められました。
そのため、
「熱が出たばかりだけど、インフルエンザか知りたい」
という場合に、nodocaが検査方法の選択肢となります。
ただし、検査結果は症状や診察所見などと合わせて、医師が総合的に判断します。
従来の迅速検査とnodocaの違い
| 従来の迅速検査 | nodoca(ノドカ) | |
|---|---|---|
| 検査方法 | 鼻に綿棒を入れて検体を採取 | のどの奥を専用カメラで撮影 |
| 検査の負担 | 鼻の奥に刺激・不快感がある | 鼻に綿棒を入れない |
| 発症早期 | ウイルス量が少ないと検出しにくい | 発症早期から検査可能 |
| 判定方法 | ウイルス抗原を検出 | のどの画像・症状等をAIが解析 |
| 結果 | 検査後に判定 | 数秒~十数秒程度で判定 |
| A型・B型 | A型・B型の判別が可能 | A型・B型の判別はできません |
nodocaをご希望の方へ ― 注意事項
① 6歳以上の方が対象です
nodocaは6歳未満の患者さんでは有効性・安全性が評価されていないため、使用を推奨していません。
6歳未満のお子さまは、従来の迅速検査を行います。
② A型かB型かの判別はできません
nodocaで分かるのは、**インフルエンザの可能性が「検出あり」または「検出なし」**という判定です。
インフルエンザA型なのかB型なのかを判別することはできません。
③ nodocaと従来の迅速検査を両方行うことはできません
nodocaを実施した後に、同じ受診で従来の鼻から採取する迅速抗原検査を追加することは、原則できません。
そのため、年齢、発症からの時間、症状などを考慮して、医師が適切な検査方法を選択します。
④ のどの撮影ができない場合があります
nodocaは、のどの奥を専用カメラで撮影して判定します。
そのため、口を十分に開けられない場合や、のどの奥をうまく撮影できない場合には、nodocaによる検査ができないことがあります。
どちらの検査を選ぶかは、発症からの時間などを考慮して判断します
インフルエンザの検査は、「どの検査が常に優れている」というものではありません。
発症からの時間、年齢、症状、のどの状態などを考慮して、患者さんに適した検査方法を選択します。
「発熱してからまだ数時間しか経っていない」
「鼻の検査が苦手」
「子どもの鼻に綿棒を入れるのが心配」
という方は、診察時にご相談ください。
※nodocaの判定結果だけでインフルエンザの診断を確定するものではありません。症状や診察結果などを含め、医師が総合的に判断します。